恋、こういうのでいいんだよ

(作詞曲演奏:堤)

500円玉を握りしめて
花屋へ向かった小5の頃のぼく
5月の日差しが奏でるメロディ
誕生日を迎えるきみへのプレゼント

母のすすめで花を買いに来た
でも店員は言う「お母さんに贈るの?」
ぼくは急に恥ずかしくなって
黙ってうなずき買ったカーネーション

二人でただ手を繋いで歩く
野川のはじまりを探しに行く
あげた花を喜ぶ
きみを見て感じた気持ち
それが、ぼくにとって全てだった

こういうのでいいんだよ
よかったはずだよ
それなのに、いつの日からかぼくら
求めすぎていた
大切なことはシンプルすぎて気づかない
いつかぼくらは大人になって
真っ直ぐに人を想う気持ちも
遠い夏の日追いかけた影も
忘れるのかな

掃除の時間に図工室で
きみと二人きり 木くずの匂い
きみが廊下に出た瞬間に
黒板に大きく「好きだ」と書いた

慌てて消しはしてみたけど
「見ちゃった」って俯いて言うきみ
走る心臓の音色に合わせて呟いた
「わたしも…」という声が煌めく

きみと出会えた、あの日のぼくは
誰よりも幸せだと思えた
屋上で二人永遠に抱かれる
雲を見つめていた

あれから何年経ったのだろう
もうあんな恋はできないだろう
それでもきっと少しは同じ
気持ちになれる

いつかぼくらは大人になって
きっと違う道を行くけど
振り向けばほら、あの日の自分が
大きく手を振る 同じ空の下
いつかぼくらは大人になって
遠いあの夏の想い出も見えなくなるほど
離れてしまっても忘れないから
花を抱えたあの日の自分と歌う恋の歌

3000円を握りしめて
花屋へと向かう大人になったぼく
そんな背中に大きく手を振る
あれはきっと誰かへのプレゼント

    R&B
    • 94.5 bpm
    • Key: Eb
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