"夏の果て来る山里で、彼の人は去る夏に対しある想いを抱いていたのでした…。"

今までInstしか作って来なかった私にとって初めての歌モノかつ、Singer Song Writerとしての私の初めての作品かつ、初めて長さが7分を超えた作品です。
8月11日から作り始め、色々あり時間が非常に延びてしまいましたが、遂に完成しました...(タイヘンダッター)。
かつて作っておいた原曲(dl.dropboxusercontent.com/u/44530227/20120802.mp3)
をちょこっと改変し、「夏の果て」をイメージして作った結果、この通りとなりました。
未熟にも関わらずこの場に上げた事を、御許し願います...。

晩涼 (ばんりょう)
作詞, 作曲, 編曲, 歌, コーラス: 手悟群 翔
(C)2013 Sho Tagomura with C-Sound Creations

日差し傾く黄昏が時
茜に染まる麗し山郷(やまさと)
流るる川を照らせば
橙色(とうしょく)占むる(しむる)灯火が映る
少しばかりか暑さは薄れ
いつしか涼し宵の日々と化す
消ゆ暑し日々の中で
儚き夏の果てを如何に感じるか

風が吹きはらはらと身体を掠れば(こすれば)
涼し日の僅かなる憂いをば知りたり
疾く疾くと陽も沈み藤の空となり
灯り(あかり)点き里照らし藍が満ちてく

照り付ける陽も蝉鳴く日々も
冷え行く風と共に去り行く
旅立つ夏に寂しさ抱き(いだき)
虚ろに家路を歩く

宵の暑さもゆるりと冷むる(さむる)
灯りと藍に混じれる軒下
冷えた西瓜を喰らいつつ
身内が子達の花火を望む

花が咲きしらしらと光る土と草
柄(つか)を持つ稚児達の煌めき溢れる
目が霞みゆらゆらと灯火が踊る
秋来る山が宵に切なさ抱いて

蝉鳴く音も鈴の音(ね)となり
冷え行く風に満ちる山郷
橙色(とうしょく)の花少し遅れて
庭の上に咲き誇る

花も散りさらさらと冷めた風が吹く
離れ行く炎節(えんせつ)に物憂いは止まず
灯り消え星光り(ほしひかり)空は澄み渡る
部屋の中抱くのは惜別の情のみ

返り願えど時は戻らず
茜の日々が来るを待つのみ
惜しみ残るも折り合い付けて
明くる青の日々を待つ
涼風(すずかぜ)が吹く夏果てが宵
星は輝き鈴の音(ね)が染む(しむ)
暑さ静まる山辺が里で
茜の時を迎える

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