「羽化(2017)」

この世界の謎たちを、どれだけ問うてきただろう。
答えが欲しかったわけじゃない。
そんなものは最初から無い。
生きていくのに必要なのは、答えじゃなくて絆だと知る。
だから耳をすましては、
同じたましい探してる。

「分かち合うことは、分かり合うこと」、
ただのクリシェかもしれないけれど、
確かめずにはいられないこと。
時には祈らずにいられないこと。

いつか夢みた散歩道、薄闇の中のぼる月。
白いヒカリと願い事、絡まり合ってねじれてく。
紅茶の香りで世界中、旅してみたくなったけど、
ここがどこかもわからずに、線のひとつも引けなかった。

花を踏んで蜜を焼き、
生き物たちの成れの果て。
終わりがあるということを、
僕はそっと慈しむ。
永遠ということの、孤独を君は知っていた。
だから僕はどうしても、
君と話がしたかった。

羽化で始まる、物語がある。
夢と現の、間が消える日。
世界の果てを見に行こうか。
それとも空を星で埋めようか。

初めてキスした時のこと、君は憶えていますか。
そんなことを思わせる、光と草の海だった。
そして君は古の、カタチとともに消えてゆく。
僕はひとり残されて、君の知らない僕になる。

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    Electronica
    • 93 bpm
    • Key: Bm
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