「木苺をもうひとつ」
 
 
夢を見ても 忘れるように
愛はすこしずつ 消えてゆく
闇のかたち たどる指を
明日の子供は見つめてる
 
夢を見ても 忘れるように
歌はひとつずつ 生まれてく
若い夜は 音もなく
沈む世界に恋をする
 
花を見ても 枯れてくように
人は誰でもが 嘘を吐く
時を超える 魔法目指し
痛みは今も続いてる
 
恋人たちの 触れる指先
薫る刹那のラズベリィ
若い夜は なお、それでも
沈む世界を壊してく
 
我がこの世の身 常無し故に
実入りの良き日 有難し
心栄えすら 見栄を張り
砕けた日々を 嘲笑う
 
爪をこすって 出る音が
耳に障って 残るよに
骨身に凍みる 吸う息は
人の情けが 動く夜に

 

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