「神様じゃない」

とりあえずとか、なんとなくでも、
誰かと話をしたいと思う。
生きたがりって言われたって、
死に方くらいは自分で決める。

見る人すべて、狂わせるような、
赤くて青い目の色は、
いったい誰に似たのかと、みんなが僕を怖がるよ。

僕の二本の萎えた脚には、絶えて力は入らないけど、
それでもアタマは動くから、
感じているのは苦痛だけじゃない。

恋しいだとか愛おしいとか、
まだそんなこと思ってた。
涙。
鍵のかかった感情で、口が乾いて喋れない。
遠くで誰か悼む鐘の音、悲しくないけど耳をすました。

僕達の棲むこの世界は、お伽噺じゃないけれど、
時にはやっぱり間違い無く、夢見ることが必要で。
花束を買い、電車に乗って、
君の街まで会いに行く。
手紙を書いて、何度も棄てて、きっと何も言えなかった。

耳をすまして、君と一緒に、世界が壊れる音を聞く。
なんだかとても懐かしくて、
泣きたいけれど泣かなかった。

花やぐ森の奥深くには、
いつも蜜の泉があると知った。
春を見送るこの場所で、君が近くて遠くなる。
永遠なんてないなんて、うそぶきながら笑うんだ。

宇宙の外へ出て行こうか。
未来を過去に書き換えようか
浮いた気持ちを悲しみに変えて、
何度も何度も、火あぶりから逃げようとした。
でもやっぱり僕は魔女みたいで、
やっぱり僕は魔女みたいで。
嬉しい気持ちも、悲しみも、なくなっていくよ。

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