「Fates」

怖いユメをみた朝に、
小鳥が南へ飛んでいく。
この街での役目なら、
もう果たしたというように。

雪の季節がやってきて、
街を白く埋めてゆく。
小鳥を飼ってた女の子、
そっと逃したのかもしれない。

ガラスの花が、そっと閉じるとき、
どこかで砕ける、命があった。
ひとつの宇宙が、そっと終わるとき、
たぶん一緒に、神様も死ぬの。

黒いドロドロ、かきわけるように、
ヒカリを探し、あたたかい方へ。
居心地の悪いここが、生まれる瞬間なんだと知る。
宇宙と、人と小鳥たちと、
愛することと愛されることと、
それはみんな同じことだと、どうか思い出せますように。

くるくる廻る草の輪っか、
ずっと飽きずに見つめていた。
それは時間の流れみたい、
僕は不意に踏み潰したくなる。

運命なんて信じないけど、
行き着く先はきっと同じ。
だけど僕たちはいつも、
1秒先のこともわからない。

どんなに好きな、人だとしても、
最後はかなしい、気持ちになった。
だからいつでも、僕を笑って、
誰かと一緒に、笑い飛ばして。

ひとりが好きなわけじゃないけれど、
ふたりになるとつらい気がした。
嘘を吐きたくないばかりに、口が利けなくなっていった。
だけど今の僕がある。
今の僕の愛がある。
それはきっとどこにでもある、あとは見つけるだけなんだと知る。

水とヒカリと、
空気とユメと、
地球と月と、
遠くまで。

光るココロと、
好きな誰かの、
生まれるこの日を、
祝ってね。

Translate this for me

    Electronica
    Full Link
    Short Link (X/Twitter)
    Video Preview in progress...