「童話みたいでほんとの話」
 
 
偶然な傷を装って 口走るのさ誰かの悪口
耳をすまして苛立つのは 目がよく見えなくなること
何がそんなに見たいかなんて 分からなくても僕は見る
何をそんなに言いたいかなんて 分からなくても僕は言う
春になって 春になって 気持ちがこんなに変わるなんてね
蔦の絡まる図書館の中で 大好きな童話みたいさ
 
人を傷つけるフリをして 見ていたいのはその僕の顔
「きっと綺麗に見えるから」 そう言った人が昔いた
何がそんなに見たいかなんて 分からなくても僕は見る
何をそんなに言いたいかなんて 分からなくても僕は言う
言葉を言(ゆ)って 言葉を吐いて それが嘘に変わるなんてね
猫とふたりで暮らしてる おばあさんに教えたくて僕は走る
 
真夜中に歩く そんな時にだけ思い出しちゃうことがある
君がはめてた指輪の色や 見せびらかしてた下着の線や
洗い立ての大好きなシャツや 気に入っていた本の話や
「あの子はもう死んだんだよ」と 誰でも僕に言うけれど
そんなことはどうでもいいよ だって僕、昨日会ったよ
いつもみたいに笑っていたよ 傷のひとつも無かったよ
何がそんなに見たいかなんて 分からないフリで僕は見る
何がそんなに書きたいかなんて 分からないフリで僕は書く
何がそんなに見たいかなんて 分からないフリで僕は見る
何をそんなに言いたいかなんて 分からないフリで僕は言う
 
 
 

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